久しぶりに言葉づかいについてです。
やはり接客業で新人トレーニングを進めるときに最初につまずくのが言葉づかいです。
しかも、新人で聞く耳を持っているうちに直さなければ[間違った言葉づかい]がどんどん染みついて直りづらくなっていきます。
直るまで意識し続けること。
それしかありません。
でもなぜ正しい言葉づかいをするのか考えたことはありますか?
正しい言葉づかいをする意味
まず、なぜ正しい言葉づかいをするの?って話です。
答えは「接客のプロだから」ではないでしょうか。接客のプロだから、正しい言葉づかいをし、赤の他人の信頼を得ることで利益があります。
信頼とはイメージです。
信頼のイメージ
・勤勉
・真面目
・安心
逆に間違った言葉づかいをしていると信頼を損ないます。
信頼がないイメージ
・不勉強
・不真面目
・不安
接客のプロであるならどちらにすべきか一目瞭然です。
信頼イメージを作る手段として「正しい言葉づかい」があるだけです。
正しい言葉づかいが不要な場合もある
言葉づかいよりも他の要因が大きく信頼に影響する場合は、正しい言葉づかいをしなくても全く問題ありません。
例えば
〇 間違った言葉づかいでも楽しく積極的に会話する
× 間違った言葉づかいしかできないからといって意思疎通しようとしない
一見するとすぐ〇が正解と分かります。
でも分かっているのと実践しているのとは違います。これ、実践できていますか?
外国人がいて、英語が話せないから…と逃げてしまう。結構ありがちです。ところが中学卒業した人、本当はみんな間違った言葉づかいかもしれませんが、英語を話せます。
日本人が英語を話さない理由がこれで、本当は英語を話せるのに話さないだけ。
「言葉」単体の役割を考えると「意思疎通ができること」ですね。
正しい言葉づかいは、意思疎通ができるという前提があって初めて必要になるもの。
意思疎通ができる前提がなければ正しい言葉づかいは無用の長物です。
これらを考えると、正しい言葉づかいが不要な場合はさらに見えてきます。
言葉づかいの正誤が分からない人や、正しい言葉よりも意思疎通することの優先順位が高い人とやり取りする場合です。
- 赤ちゃん
- 不勉強な人
- ギリギリ日本語を話せる外国人
こんな人とやり取りする場合は、かたくなに正しい言葉づかいにこだわると悪い結果になることもあります。
正しい言葉づかいにはこだわらない
すでに述べたとおり、意思疎通ができる前提の上でのみ正しい言葉づかいは役に立ちます。
意識すべきことは
何のために正しい言葉づかいをするのか
ということです。
信頼を得るため
説得力を増すため
高級感を演出するため
これらのために正しい言葉づかいをするわけですが、正しい言葉づかいをすることで信頼、説得力、高級感が損なわれる場合は正しい言葉づかいは逆効果ということ。
説教くさくなりますが、正しい言葉づかいをするために正しい言葉づかいをするのは本末転倒になる可能性がありますので、正しい言葉づかいにはこだわらないことを念頭に正しい言葉づかいを学んでいただければ良いのではないかと思います。