「お越しになられる」「お話しになられる」
尊敬語の二重敬語です。
もはや日常生活で溢れまくっていますね。テレビやアニメ、映画などでも。
そういう間違った言葉が誕生しちゃったんだから認めちゃえば?というのも一つの考えで、世の流れはありますが(笑)
代表的な間違った敬語ですから、ぜひ正しい敬語を覚えてください。
そもそも二重敬語とは
「二重敬語」とその適否
一つの語について、同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例
えば 「お読みになられる」は「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で、更
に尊敬語の「……れる」を加えたもので、二重敬語である。
「二重敬語」は、一般に適切ではないとされている。ただし、語によっては、習慣
として定着しているものもある。
【習慣として定着している二重敬語の例】
・ 尊敬語) お召し上がりになる、お見えになる
・ 謙譲語Ⅰ)お伺いする、お伺いいたす、お伺い申し上げる出典:敬語の指針
同じ種類の敬語を二重に使ったものが「二重敬語」。
じゃあ敬語って何?
敬語=尊敬語・謙譲語・丁寧語
詳しくはこちら
>二重敬語とは?
「お~なる」と「~れる、られる」
どちらも動詞にくっつけて使う尊敬表現です。
「お~なる」動詞にくっつけて使う尊敬表現です。 正しい用法: |
「~れる、~られる」動詞にくっつけて使う尊敬表現です。 正しい用法: |
ここで注意していただきたいのは、尊敬語として変化した動詞にくっつけない事です。
動詞の形が変化した尊敬語は、例えば
・いらっしゃる
・召し上がる
・仰る
など、単体で尊敬語にあたる動詞に「お~なる」「~れる、られる」をくっつけると、二重敬語になります。
「お~なられる」は二重敬語
「~なられる」は尊敬語を二重に使った、間違った敬語です。
「お~なる」と「~れる、られる」という尊敬表現を二重に使っています。
尊敬語を二重に使い、尊敬しまくってます!と言われると何だか許せてしまいますが、文法的には間違いですので控えましょう。
「お~なられる」間違った用法: ・お越しになられる |
よく聞く敬語ではありますが、全て間違っています。
自分が話すときには注意しましょう。
というわけで「お越しになられる」「お話しになられる」ではなく
「お越しになる」「お話しになる」
と言いましょう。