よろしかったでしょうか
これも、非常によく耳にする言葉です。
何が間違っているのか?
結論から言うと、現在の話をしているのに過去形を使っているから間違っている、ということです。
文法的には間違っているわけではなく、使う場面が間違っているわけです。
「よろしかったでしょうか」が使われる場面を考えてみましょう。
●間違った使い方の例
「こちらの商品でよろしかったでしょうか」 「以上の内容でよろしかったでしょうか」 「○○円でございますがよろしかったでしょうか」 |
相手に確認を求める場面で使われますね。
しかしこのような場面では、使うべきではありません。
上記の例では「現在の自分の行為」に対して確認しているのであり、「過去の自分の行為」に対して確認しているわけではありません。したがって現在形の「よろしいでしょうか」を使う必要があります。
過去形にしていいのは、「過去の自分の行為」の話をするときです。
●間違ってない使い方の例
「先日の会議での私の発言は、あれでよろしかったでしょうか」 「以上の内容で告知を配信しましたが、よろしかったでしょうか」 |
これなら意味的に問題はありませんね。
ただ、事後確認など、社会人にあるまじき行為ですし、「よろしかったでしょうか」なんて使うことはそうないでしょう。
ただ、事後確認など、社会人にあるまじき行為ですし、「よろしかったでしょうか」なんて使うことはそうないでしょう。
というわけで、相手に確認を求めるときは「よろしかったでしょうか」ではなく
「よろしいでしょうか」
と言いましょう。