お間違いないでしょうか
よく耳にする敬語です。
文法的に間違いはないのですが、使う場面を誤っている事が多く見受けられます。
何が間違っているのか、見ていきましょう。
「お」や「ご」は動作や行為などを高める言い方
まず「お間違いないでしょうか」の意味を考えていただきたいのですが、言葉の意味合いは「(あなたは)間違ってないですか?」という意味です。
そして、間違い方は主に2パターン。
①自分の行為を相手に確認する場合に使ってしまっている
自分の行為を「お間違いないでしょうか」と尋ねるのは、相手ではなく自分を高めてしまっています。それでは丁寧どころか失礼にあたります。
●間違った使い方の例
「お名前は○○様でお間違いないでしょうか」 「お客様の荷物はこちらでお間違いないでしょうか」 |
これらは全て「お」を取り「間違いないでしょうか」に直しましょう。それだけで自分に対して尊敬語を使うという失礼を防げます。
②相手を疑ってしまっている
「お間違いないでしょうか」の場合は「あなた間違ってないですか?」という意味になってしまいます。相手を疑う発言自体、ビジネスの場面では好ましくないですよね。
●好ましくない使い方の例
「ご登録内容はこちらでお間違いないでしょうか」 「商品はこちらでお間違いないでしょうか」 |
この場合「お間違いないでしょうか」は「間違いないでしょうか」または「よろしいでしょうか」に直すのが良いでしょう。
「お間違いないでしょうか」は失礼にあたることが多いので
「間違いないでしょうか」「よろしいでしょうか」
と言いましょう。