職場環境がやる気に与える影響
仕事のやる気が出ない原因の50%は職場環境にあります。
やる気が出やすい職場環境とやる気が出にくい職場環境がある
やる気が出ない原因は自分の未熟さとか考え方や性格に問題があると思ってませんか?
それも確かにありますが、職場環境が50%も影響してるならこっちも変えないとやる気出ないよって話です。
では、
どういう職場環境はやる気を落とし
どういう職場環境はやる気が出るのか。
やる気が出ない職場環境
では、やる気が出ない職場環境を挙げていきます。
これらを改善するだけで従業員のやる気が上がります。
①不公平な職場
不公平な職場は超やる気を削ぎます。
- 仕事量の多い人間と仕事量の少ない人間が同じ給料をもらっている
- 上司に気に入られれば昇格し、気に入られなければ降格する
こんな職場嫌ですよね。
でも、これってまかり通ってる職場多くないですか?管理職の皆さん、注意してくださいね。
②上司のやる気がない
上司が適当だと全員適当になるし、上司が低モラルだと全員低モラルになりますし、上司がやる気があれば全員やる気が出てきます。
良くも悪くも、上司は部下のお手本であるということです。
- 部下の意見に聞く耳を持たない上司
- 生産性が低い上司
- 悪いところを認めない上司
- 部下に頼らない上司
- 会社の愚痴を言いまくる上司
こんな上司だとどうなるか?
これが部下のお手本になります。
- 上司の意見を聞かない部下
- 生産性が低い部下
- 悪いところを認めない部下
- 上司に頼らない部下
- 愚痴ばっかりの部下
こんな部下の誕生です。
③責任の所在をはっきりさせない職場
昔から日本人が大好きな「連帯責任」
もういい加減、やめるべきです。
自分の責任じゃないのに自責性を持てと責められる。
自分の責任じゃないのに知らん顔するなと責められる。
自分の責任じゃないのに当事者意識が薄いと責められる。
そんな経験ありませんか?
皆でやって皆が責任を負う連帯責任。
それがどういう状況を引き起こすか?
頑張るやつとサボるやつの二分化です。
頑張ってもサボるやつと同じ責任、同じ評価になりえるわけです。
それをよく知りサボろうとする人は必ずいます。
責任の所在をはっきりさせない職場は、仕事をしたふりをしてサボる人を生み出す環境と言えます。
やる気が出る職場環境
①友人と呼べる人が多い職場
友人と呼べる人が多いかどうか、実は仕事の満足度とかなり多くの相関性があります。
給料に関する満足度調査では、以下の結果が出ています。
友人が0人の職場での職場環境に比べて… 親友が職場にいる →8倍 3人以上の友人がいる →3倍 友人がいる →2倍 |
職場の人間関係を良好にすることはやる気アップや労働者満足アップになるということです。
しかも時給を上げたり昇給するより持続性がある上に遥かに効果的ということですね。
上手くいっていない職場環境では給料よりも人間関係の改善に力を尽くすのが先決なのが分かります。
②透明性の高い職場
透明性の高い職場はとても理にかなっています。
サボらなくなるし、納得感を持って仕事できるようになります。それがやる気に繋がります。
どういう要素に透明性があれば良いのか?
■給料
誰がどのくらい給料をもらっているか分かれば、自分より低い給料をもらっている人より仕事をしないわけにはいかなくなります。
■業務内容(業務量)
自分がどこでどういう仕事をどれだけやっているのか、他人がどこでどういう仕事をどれだけやっているのかもわかる。
サボれなくなるうえ、納得して業務をすることができます。
給料も業務内容も不透明な職場がほとんどではないでしょうか。
今の日本の企業特性かもしれませんが、今後改善に向かうんではないでしょうか。
不透明にするメリットがないどころかマイナスなんですから。
③裁量権を持つ感覚が大きい
どういう仕事が一番ストレスが高いか?
裁量権のない仕事ということが分かっています。
自分に裁量権がないことは相当なストレスホルモンを分泌することが分かっています。
- 言われたことしかできない
- 自分の意見が絶対通らない
- 仕事を工夫する余地がない
こういう仕事はとにかくストレスです。
裁量権(責任)を持たせることのできない上司のもとで働く部下は本当にかわいそう。ストレス値が爆上がりです。
逆に自分に裁量権がある場合、やる気は無限に湧きます。
ですから、個人事業主やベンチャー企業経営者は仕事することに対するストレスが少ないです。
管理職の仕事は、自分の責任のもとで部下に裁量権を与え見守ることと言っても過言ではないでしょう。
良い職場環境を作るのは誰の役目か
良い職場環境を作るのは誰なのか。
管理職の人間です。
つまり店長や課長です。
そして店長や課長のやる気を出すのはその上の管理職なわけです。
しかし一番重要なのは店長や課長クラスではないでしょうか。
最前線でアルバイトや平社員をマネージメントしているのがこの役職。
売上の伸びない店
売上の伸びる店
この2店舗間で、ダメな店と良い店の店長を交換すると売上が逆転することも明確に分かっています。
まとめ
店長や課長の仕事は「職場環境を整える」という仕事です。
職場環境が整うと、従業員はやる気が出て前向きに仕事をします。
その結果、売上が上がります。
それを勘違いし、上司が部下の仕事を奪ってしまうとどうなるか、自明ですね。
やる気の50%はあなたの上司にかかっているわけですね。