こんな人にオススメ! ・自分の人生に迷っている ・なかなか目標を達成できない ・偉人の考えを知りたい |
稲盛和夫氏のエッセイ
簡単に稲盛氏を紹介すると、
京都セラミック(京セラ)の設立者で、KDDIの前会社にあたるDDIの設立者でもあり、日本航空再建の立役者でもあります。
そんな素晴らしい実績を残してきた稲盛和夫氏のエッセイ本「考え方」。
一部ご紹介していきます。
考え方で人生が変わる
人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方
稲盛氏はこれを人生の方程式としています。
「能力」は「熱意」は0~100点。
「考え方」は-100~+100点。
人生の結果はこの掛け算で決まります。
能力に恵まれていても、熱意を持ち合わせていないと結果は出せません。
能力や熱意に満ちていても、考え方が悪いと結果は悪い方向へ進んでしまいます。
つまり、考え方が一番大切なんです。
稲盛氏の代表的な考え方の一つですが、これをもとに本書も書かれています。
大きな志を持つことはやはり大事なのか
多くの啓発本などで語られる「大きな志を持つこと」の重要性を本著でも言及しています。
確かに長期的な大きな目標(理想)を設定し、逆のパターン(最悪)も想定し、今の自分(現実)を理解した上で、大きな目標を持ち目指すことは、とても大事です。
逆に、大きな目標があっても、それを「できると信じる」だけではムダムダということです。
よくある「理想の自分を毎日想像すればそんな自分に変わっていく」みたいな引き寄せの法則的なものはムダのムダでただのスピリチュアルです。
例えば、「できると信じる」だけ続けるとどうなるか。
人間の脳は「できる自分」を想像して幸せな気分になります。
幸せな気分になったは良いが、じゃあその「できる自分」に何をすれば近づくのか、具体的に考えると思いますか?
残念ながら、考えないんです。
そうするとどうなるかというと、「できる自分」に近づくスピードが遅くなるだけでなく、具体的な行動を起こさないから「できる自分」になれないという事態になります。
それこそ「最悪」のパターンじゃないですか?
どうすれば良いかというと
「理想」⇔「現実」⇔「最悪」
全て考えた上で、現実から理想に近づくには何をすべきなのかを考えること。
考えたら、細かな目標を立てて1歩ずつ理想に歩むこと。
例えば私の場合で言うと、
理想が「人の役に立ち、場所に縛られないビジネスをする」
現実が「人の役に立つビジネスはしているが場所に縛られている」
最悪が「実家暮らしで親の介護をしながら人の役に立たないビジネスをする」
こんな感じですが、理想へ近づくために英語とインターネットの活用、資産運用に意識を向けて過ごしている状況です。
仕事を全力で頑張り続けたら息切れするのか
「そんな無茶なスピードで仕事をしたのでは身体を壊してしまう。企業経営というのは長丁場のレースであって、そんなに無茶苦茶に走っていたのでは、息切れしたり、途中で倒れてしまい、ゴールすることはできない」
上の言葉は、稲盛氏が京セラ設立後、全力で仕事をし続けていた時に、出資者や社員の方々からかけられた言葉だそうです。
結果的に稲盛氏は全力疾走で仕事をやり続け成功を収めたわけです。
何が言いたいかというと、マラソンなら全力で走り続けると息切れして失速しますが、仕事や経営に関しては同じようにはならないということです。
全力でできる仕事を見つけられたなら、全力でやるべきです。
例えば、あなたが飽きずにモチベーションを保てるものを想像してみてください。
・ゲーム
・ドラマ
・アニメ
・ライブ
・コンサート
飽きずにモチベーションを保てるものの中に「仕事」があれば絶対幸せなはずですよね。
だって人生で仕事に費やす時間はとても長いんですから。
あと、全力で取り組むほうが、ほどほどに取り組むより面白いでしょ?
利己ではなく利他のこころを持つべし
情けは人のためならず
情けを人にかけることは自分のためになる。
つまり人に優しく、人のために何かをするということは、回り回って、結果として自分のためにもなるということわざです。
ことわざになるくらいですから、全くもってそうなんですが、この真理の裏側にはこんな事実があります。
人のために何かをして、本気で感謝されたら不幸な気持ちになりますか?
答えはNO!
自分がしたことで他人が感謝してくれたら、あなたは幸せな気持ちになります。
もし感謝されて不幸な気持ちになるという人がなかなかのサイコパスです。
ということは、
利他のこころを持ち生活すると他者貢献ができ
他者貢献ができると幸せな気持ちになり
幸せな気持ちになると人生や仕事のモチベーションが上がり
最終的に人生や仕事で成功できるということです。
稲盛氏の活躍と考えが記されている
素晴らしき稲盛氏の活躍と「考え方」が記されている本著。
あくまでエッセイとして読むと楽しめると思います。