仕事で失敗したときに感じるストレス

今日も仕事で失敗した…最悪だ…
って引きずる人って多いと思います。
もちろん、失敗してすごく気にしてしまったり、すごく自分を責めてしまう。
これってストレスではあるんですが、失敗してもあっけらかんとしているよりは遥かに良いことです。
でもそのストレスを少なくできたら人生楽になりそうじゃないですか?
そして実は、必要以上に感じてしまうストレスは、更にミスや失敗をしてしまう原因になってしまいます。
私もよく失敗するタイプなので、失敗しては「なんでこんな事してしまったんだ…」「なんでこんな仕事すらまともに出来ないんだ…」と自分を責めることが多い人間でした。
会社からも「もっと自責性を持て」とか「もっと当事者意識を持て」とか言われ、私は責任感がなく当事者意識も希薄なダメ人間なんだ…と思ったり。
まぁ私の闇は置いておいて、今回は
ストレスを抱える時間が長いと更に失敗が増えるし良くないことが多いから、仕事で失敗したときのストレスを減らすためにはどうした良いのか、というお話です。
まず失敗して自分が嫌になる人の優秀さ。
そして失敗が続いてしまう理由。
最後に失敗のストレスを減らし、失敗の影響を最小限に抑えるための方法を紹介していきます。
失敗して自分が嫌になる人は優秀

失敗を失敗と思わないより、失敗を認められる方が遥かに良い
失敗してもすぐ忘れたり人のせいにしてケロッとしていたりする人、周りにいませんか?
ちょっとそういう人って、ストレス少ないんだろうなーうらやましいなー。と思ったり。
でも、そんな人より、失敗を認めて反省し、自分のミスについて考えられる人の方が優れた性格の持ち主なんです。
なぜなら失敗を認められるということは
・成長しやすい
・問題解決能力が高い
・誠実
こんなにお得な性格なわけです。
これらの要素は仕事でも恋愛でも非常に大事な要素ですから、仕事で失敗して思い悩んでいるあなたは、実は素晴らしい性格の持ち主なんです。
逆に失敗を認められない人は成長しないし問題解決能力も低いし不誠実ということが分かっています。この記事に辿り着いたあなたは失敗続きなのかも知れません。でも、その根底には優れた性格を秘めていることに気づいてください。
あなたは内向型の人なのかも
世の人たちの75%は外向型。25%は内向型
失敗して自分を責めてしまう。
「なんであんなことやってしまったんだ…」
「なんであんな失敗を…」
「なんで気付かなかったんだ…」
「なんで何度も同じミスを…」
「なんで私はこんな…」
こんなことを考えてしまうあなたは、内向性が高い人間なのかも知れません。
内向型の人は外向型の人に比べて脳の血流量も多く知的活動が多いことが分かっています。
内向型は管理職や指導者向き
内向型の人は脳の血流量が多いという特徴があります。ということは、認知能力も高くなります。
その結果、「公正さ」「的確な判断力」「決断力」「ユーモア」「知的好奇心」などの能力に長けます。
そういう上司の方が良いですよね。
あなたも、ちゃんとストレスケアをして内向型の優位性を発揮できれば、素晴らしい能力が発揮できるはずです。
失敗が失敗を呼ぶ理由

失敗を思い出している間、ワーキングメモリは使われ続ける
脳には物事を考えるときに使われる領域が一定量あります。
この領域のことをワーキングメモリと言います。脳内の作業スペースだと思ってください。
失敗を思い出している間、ワーキングメモリが常に使われます。
「妻の出産のことが気になって仕事が手につかない」
と似ていて、
「自分の失敗が頭から離れず常に集中できない」
という現象。
これはワーキングメモリ上で「失敗」を思い出して作業スペースが圧迫されることで目の前の仕事に集中できないという現象です。
これは脳内で二つ以上のことを同時作業していることと同じですから、YOUTUBEを見ながらテレビを見るようなものです。
どちらも集中できませんよね。
これが失敗を考え続けることで起こる害です。
ワーキングメモリが使われ続けると能力が低下する
ワーキングメモリは脳内の作業スペースですから、そのスペースが「失敗を思い出す」ことに使われ続けると、その他のことを考えようとしているときに「失敗を思い出す」ことが邪魔してきます。
失敗を思い出して容量が狭くなったワーキングメモリで仕事をしようとすると、何が起こりますか?
机の上にエロ本を置いて仕事するようなものです。
そりゃあ集中もできませんし、効率的で正確な仕事なんて出来そうもありません。
失敗を思い出すことは新たな失敗を生む
結局失敗が続いてしまう人は、前の失敗を引きずって今の失敗をし、またその失敗を引きずって能力低下が起こるから更に失敗する。
ワーキングメモリを失敗で埋め尽くされてまた新たな失敗をする、という「失敗が失敗を呼ぶ」負のスパイラルに突入している可能性があります。
ですから目の前の仕事と失敗を切り離すか、失敗で感じるストレスを減らすことが必要です。
失敗のストレスを減らす方法

失敗は「悪いこと」なのか
いつの時代も、「失敗をしないこと」=「良いこと」という認識の人は数多くいます。
この思考、実は「不幸になる考え方」の一つとして挙げられるほどネガティブな考え方です。
なぜならこの考え方は、新しいことや成長から自分を遠ざける考え方だからです。
新しいことをすると必ず何か失敗(問題)が起こる
失敗を経験することで必ず成長する
失敗を乗り越えることで判断力や決断力が上がる
この3つの事実。
つまり失敗をしないように生きていくと、
新しいことをせず、成長せず、能力も向上しない
こんな未来が待っています。
それはあなたが望むべき幸福な未来?何をもって幸福とするかは人それぞれですから、それで良いなら否定はしませんが、少なくとも私にとって現状維持だったり成長できないことは、幸福の要因にはなりえません。
失敗してしまったら、失敗する前の自分より成長できてる。
そのマインドセットを持っているだけで失敗のストレスは軽減できます。
失敗してしまったあなたは、
新しいことをして、成長し、能力も向上した
ということです。なんの問題もありません。大丈夫です。
むしろ、ポジティブなパワーが湧いてくるはずです。
「次に同じ場面に遭遇したら上手くやれる」
「次は今回以上に上手くやれる」
「この失敗をしてしまったのが今で良かった」
こう思えませんか?
すぐにできるようにはならないかも知れません。でも失敗は悪いことじゃないんですよ、ということだけは頭に残していただきたいと思います。
目の前の仕事と失敗を切り離す
先ほども解説していますが、失敗を頭に抱えながら仕事するとワーキングメモリが圧迫され、能力も低下し更に失敗をしてしまう。
じゃあどうしても失敗が頭から離れないとき、どうすれば失敗を切り離して目の前の仕事に集中して能力を発揮できるのか?
という話です。
その方法を3ステップで紹介してみます。①でも気持ちがすっきりしなかったら②、それでもスッキリしなかったら③です。
① 今抱えてる思いと不安を書き出す
失敗が頭から離れないときは、自分の考えが処理しきれてない状況です。主観的・感情的になって客観的になれていないとも言えます。
あなたが今、
「どんな失敗をしたの?」
「その失敗で何が問題なの?」
「その問題は解決できるの?」
「解決する方法は何なの?」
「そのために何かできることはあるの?」
ストレスや不安の解消に強い効果があるテクニックです。睡眠の質や仕事の質が上がる統計も取れています。
②一年後の自分が今の自分を慰める想像をする
一年後の自分が今の自分を慰めるならどんな言葉をかけるだろう。
「大丈夫だって、結局なんとかなるから」
「思ったほど周りのみんなも気にしてないよ」
「ここで失敗したから次上手くできるんだよ」
こんな具合でしょうか。
③失敗と全く関係ないコミュニティで失敗談をする
①と②で大抵の失敗は切り離せるでしょう。
それでもダメなら、仕事と無関係の別のコミュニティで失敗談をしてみましょう。
サークル、家族、友人、恋人。
慰めを抜きにしても、意外とあなたの失敗なんて気にしない(どうでもいい)ことが分かるはずです。
たいていの仕事での失敗はこれらの③ステップで思考を切り離せるはずです。
少し乱暴に言ってしまうと、不安や心配、悩みって、たいていのことはどうでもいいことなんです。
感情や主観から抜け出して自分の失敗も客観視できればストレスの悪影響を受けずに済みます。
失敗しても心配しなくていいんです

大丈夫です。
仕事の失敗くらいであなたの人格や能力は変わりません。
失敗して悩んでしまったあなたは、十分すぎるほど人格者ですし、有能です。
私は小学生のときに全校集会でウ〇コを漏らすというひどい失敗をことがあります。当時は絶望しましたが今や笑えるネタです。
仕事も、人間関係も、環境も、常に移り変わっていきます。
この記事をまとめると、
あなたが今仕事に失敗し、絶望していたとしても、結局大丈夫なんです。むしろ失敗しなかった場合より成長できます。安心してください。
失敗に悩むあなたは、優秀な性格特性の持ち主です。それは良いことです。
ただし失敗を引きずるとワーキングメモリが圧迫され、失敗が失敗を呼ぶ負のスパイラルに陥ります。
ストレスを解消したり、不安を切り離したりして失敗を引きずらず、いつも通りの能力を発揮できるように、③ステップで対策しましょう。
こんな具合です。
仕事に失敗して悩んでしまう方の気が少しでも晴れたら良いなと願います。

この記事を読んでも、どうしても失敗した自分を許せない人向けに、自分を許すための本を一冊紹介しておきます。
セルフ・コンパッションという自分を認めるテクニックが書いてあります。
自己肯定感がないと言われてもピンと来ない人もいるかも知れませんが、この記事に辿り着いた人は意外と自己否定してしまっているかも知れませんよ。


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